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院長:皆木 眞一 出身大学:鳥取大学 専門:外科
戦後間もない時代、医療を受けることも難しい人々が「貧しくとも普段着で利用できる自分たちの医療機関が欲しい」と一口100円の出資を募り、小さな診療所を開設したのが、鳥取生協病院のはじまりでした。「公立」ではないが「地域住民立」の病院と自覚しています。この生い立ちが、「無差別・平等の医療」、患者さんと共に病気に立ち向かい、治療を阻むものとも戦う「共同の営み」という病院理念を育くんできました。それは医師としてのプロフェッショナリズムに通じるものと思います。求められる医療に応えていく努力が、私たちを成長させてきました。それゆえ1980年代より各科のローテート研修や往診等在宅医療研修にも実践的に取り組んでいました。臨床研修制度発足後は、プログラムを整備し、鳥取県東部地域の病院、大学病院、また県を超えた民医連の協力病院とも連携し、更に学びの場を広げてきました。
2008年には、急性期医療、回復期リハビリテーション、緩和医療(東部初の緩和病棟)を3つのコンセプトとして病院のリニューアルを行いました。現在はさらに地域包括ケア病棟も開設し、救急医療、急性期医療から亜急性期医療、そしてリハビリテーション、緩和医療まで取り組み、病(やまい)を治し、癒し、生活を支える病院として、更に訪問診療にも行って、患者、家族に寄り添う医療を行っています。まさに、primary care mindを持った総合的研修の場がここにあります。
急性期特化の大病院とは違い、地域に近く手頃にコンパクトと言ってもよいでしょう。統一医局で壁がなく、なんでも聞けて手が出せる、研修医の一人一人の思いに寄り添う研修を心がけています。 領域別専門医を目指す人も、総合診療を目指す人も、共に夢と希望を持って、皆さんが来られることを強く願っています。
研修責任者:宮﨑 慎一 出身大学:鳥取大学 専門:内科(消化器内科)
鳥取生協病院は鳥取市の中心部に位置する260床の中規模病院です。コンパクトながら急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリ病棟、緩和ケア病棟を有し、急性期から慢性期に至るまで一貫した医療を行っています。
当院は、1951年に全国で初めてとなる『生活協同組合法に基づく医療機関』として設立されました。無差別平等の医療を目指し、現在に至るまで差額ベッド代は請求せず、無料低額診療事業も実施し、社会的弱者の最後の砦としての役割も果たしています。
設立当初から自前で医師養成を行い、現在では義務づけられたローテート研修も早くから取り入れており、単一医局にて各科の垣根も低く、医師はもちろん全職員で研修医を育てる風土が培われています。
関連施設として医療療養型病床を中心とした鹿野温泉病院、高齢者の多い山間部の地域医療を担うわかさ生協診療所、訪問診察に特化したすえひろ生協診療所もあり、初期研修医の幅広いニーズに応えながら、全人的な診療を行う総合力を身につけることができるものと考えております。 超高齢化社会に突入した日本の、全人的な視点も持った医師を育てる場として優れた環境を有しているものと自負しております。
「疾病で困っている人の役に立ちたい」、「患者さんに親しまれる医師になりたい」、入学当初の率直な思いや将来の夢を今も持ち続けていますか?
是非、私たちの病院で研修を受けて下さい。そこには、重篤な急性疾患の患者さんだけでなく、仕事をしながら慢性疾患管理に通ってきたり、心のケアを要したり、リハビリテーションに励んだりと様々な患者さんが訪れてきます。更に生活の困難や現行の制度の矛盾から、必要な医療を受けられない人達の存在に出会うかもしれません。
地域医療の最前線を守る当院の研修で、多くの症例に遭遇することができるでしょう。医師として求められる知識や手技はもちろんのこと、今、私たち医療人に求められているものは何か、あなたの感性でつかんでください。先輩医師やコメディカルスタッフだけでなく、患者さんや家族、そして地域の方々が暖かく迎え、アドバイスしてくれるでしょう。
明日の地域医療を担う皆さんをお待ちしています。
初期研修医:西出 庸平 出身大学:大阪市立大学
いま、鳥取生協病院で研修をする人が増えています。全国の研修施設と同等に標準化された臨床研修、明るい職場環境、恵まれた処遇が研修を魅力的なものにしています。
鳥取県で初期臨床研修を行う研修医は残念ながら多くはありません。その背景には、地方病院での研修が不十分なものかもしれないという不安があるのではないでしょうか。当院では研修がより全国的に標準的であることを目指して研修プログラムやシステムを整備しています。2017年には卒後臨床研修評価機構(JCEP)からも4年間の認定を受けました。全国の研修施設に劣ることのない研修を受けることができます。
研修とは「つらく厳しい修行の道」なのでしょうか。近年、初期臨床研修医を対象にしたアンケートでは自己の研修病院を選んだ理由に「職場環境が良かったから」というものが上位に入るようになってきています。いい医療、いい研修は決して厳しい修行の中でしか丹精できないものではありません。明るい環境、恵まれた人との出会いが、私たちの知見や感性を豊かなものにしてくれると私は思います。
鳥取生協病院の職場環境は大変恵まれています。楽しい医局、明るいスタッフが皆さんを待っています。実際に実習に来て、当院の明るい職場環境を実感してください。