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鳥取赤十字病院は、鳥取県東部に位置し20万人を超える診療圏の中核病院として医療提供を行っています。
当院は「私たちは、赤十字の人道・博愛の心をもって安全で良質な医療を提供し、地域の皆様に信頼される病院を目指します。」を基本理念として掲げており、急性期病院として地域医療の一翼を担っております。平成20年7月に地域医療支援病院としての名称承認を受け、また、平成21年8月には日本病院機能評価機構のVer6.0更新認定を受けました。山陰の一都市のなかで、地域に根ざした信頼され愛される赤十字病院を目指しスタッフが日夜努力しております。また、東部地域では最初に7:1看護基準を取得して、入院患者さんに納得していただける体制をとっています。
当院は創立以来99年になりますが、臨床研修病院としての出発は平成16年4月からであります。各科の症例も豊富な上に、指導医をはじめ職員が、研修医の先生方によりよい研修をしていただくための熱意は決して他にひけをとるものではありません。また、研修医の意見を取り入れ給与面などの処遇を改善するなど、よりよい研修のために不断の努力を行っております。
研修医の先生方には、卒後初期研修終了後の進路として、当院の後期研修のプログラムも用意しております(3年目年収税込約800万円以上)。赤十字は全国に104の医療施設があり、これらの医療施設と連携して後期研修を行うこと、また赤十字の国際医療活動を取り入れた研修も検討しております。
私どもの消化器内科は学会認定を受けた指導医、専門医が研修の指導にあたっています。当科の上部下部内視鏡検査件数は山陰地方で最多であり、午前中の上部内視鏡検査、午後の下部内視鏡検査でほぼ1日が終わってしまうくらい多忙を極めます。その合間に平行して胆膵系内視鏡(ERCP、ESTなど)、超音波内視鏡、治療内視鏡(ESD、EISなど)、緩和内視鏡(胃瘻造設、ステント留置など)などを行います。しかし、決して見学型の研修ではなく実践型の研修をしていただきます。同じ見学をするのでも問題意識をもったうえで見学していただきたいと考えているからです。ただし、基本的なテクニックや患者さんへの声かけなどのケアがある程度以上に達成されてなければ、内視鏡は握らせません。
さらに、内科合同カンファレンス、内科合同抄読会、内視鏡フィルムカンファレンス、病棟カンファレンス、健診センターでの胃透視フィルム読影、病理医との病理カンファレンス、そして、外科医や放射線科医との共同のがんカンファレンスも行っています。また、鳥取大学、島根大学、国立がんセンターなどと連携をはかり、技術指導や、研修、見学などを行い、常に最新の医療レベルを意識するように心がけております。
また、各種学会や地域の研究会への演題発表、症例提示は研修医必須の業務です。その準備に毎晩夜遅くまで追われます。おそらく、朝7時すぎから病棟回診を始めて、夜9時すぎに病棟への指示確認を終えるまで、十分な休憩はありません。
しかし、そういった忙しさの中でも、医療の知識、技術の修得にとどまることなく人格的にも優れた医師、リーダー的な医師となれるような指導を心がけております。ですから、患者さんや、コメディカルへの日常の対応については、他の病院にないくらい厳しく指導しているつもりです。
みなさんはどんな研修医生活を望んでおられますか?朝はゆっくり通勤して、昼休憩もじっくりとって、昼からは他の研修医と研修医部屋で談笑して、夕方になれば看護師さんと毎日のように飲みに出かける?そういった研修医生活を望んでおられるようなら、当院では無理でしょう。当院での研修は厳しいものではありますが、きっと貴重な充実した研修が送れるはずです。ぜひ当院での研修をお考えください。先生方の熱意を待っています。
あなたはどのような医師を目指しますか。「臨床の場で患者様のために出来る限りの事をしてあげたい」、「将来は臨床より研究者としての道を進みたい」などいろいろな思いを持たれていると思います。しかし、医師を生涯の仕事として選んだ以上は楽しい事ばかりが待っているわけではありません。むしろ、辛い事の方が多いかもしれません。当院の特徴としてアットホームな雰囲気の中、医師だけでなく、コメディカルも一緒に病院全体で皆様を支えていきます。初期研修期間は、その過ごし方により将来どのような医師になるかがほぼ決まってしまう大切な時期です。当院は市中病院としてのメリットを生かし、軽症から最重症の患者様まで幅広い症例を多数経験でき、指導スタッフも経験豊富な人材が揃っています。習得すべき診察、検査、手技を十分に経験でき、細やかな指導により早期に習得する事ができます。医局は専門科ごとに分かれているのではなく総合医局です。各診療科同士の敷居も低く、受け持った症例の合併疾患についても気軽に専門医に相談でき、速やかに対処できます。各種のカンファレンス、 CPCなども充実しており、学会発表、論文投稿の機会も多くあります。また、医師、看護師、薬剤師、理学療法士など多職種より構成されたNST(Nutrition Support Team)、RST(Respiratory Support Team)、褥瘡回診、感染回診が毎週行なわれます。また、多数の院内研修会が開催されます。当院が研修医諸君に求めるものは積極性です。しっかりとした目的意識を持ち、進んで学ぶ気持ちがあれば楽しく充実した研修生活が送れるはずです。ぜひ我々と一緒に頑張りましょう。そして当院での研修を足がかりとして、大きく飛躍される事を望みます。
鳥取赤十字病院は鳥取市の県庁と市役所に挟まれた場所にあり、いわば鳥取の中心地に位置しています。飲み屋街も近く徒歩10分で飲みに行けます。建物は老朽化し、時代を感じさせる趣のあるつくりとなっています。ですが、建物が古いおかげかどうかはわかりませんが、団結力はものすごく強いように感じます。そしてみんなで日赤を盛り上げていこうぜ!といった雰囲気があり、その輪の中に研修医も当然のように入っており、とても研修しやすい環境ですし、すぐに人と仲良くなれる環境だと思います。また先生もコメディカルの方々も優しく、かわいい人もいますので癒されます。
何故鳥取赤十字病院にしたのかというと、人によって考え方はいろいろあるかとは思いますが、僕は初期研修始まってまずは手技的なことを身に着けたいと思っていました。その上で何故日赤かと言われたら、フィーリングと言う以外ないです。
実際に研修してみて、いかに自分の知らないことが多いかを痛感させられました。誰もが知っているようなこと、例えば輸液は一秒何滴落とせばこの量になるだとか、ルートの取り方だとかあげれば数えきれないように思います。まずそこから教えていただきました。その後慣れてくるといろいろ手技的なことをたくさんさせて頂きました。帰る時間が半端なく遅くなる先生は時間外であっても笑顔で腹水穿刺を指導してくださいました。当直で一緒になった先生は、夜中で眠い状況であるにも関わらず、論文をひっぱってきて教えてくださったこともありました。僕はまだこれから覚えていかないといけないことがたくさんあると思いますが、医者としての一歩目をこの鳥取赤十字病院で始められたことは良かったと思います。
最後に研修先を決めるのは難しく、どういった基準で選べばいいかなど、悩む部分は多いと思います。また実際どうかというところは見学に行ってもなかなか掴めないものだとも思います。割と正直に書いたこの文が研修先を選ぶ上で参考になれば幸いです。